妻は自宅近所の生徒達を相手に自宅での個人塾をやっていた。
角のお宅の純也君と言う男の子も、低学年の頃から妻の塾に通い続けて、早いもので来春には進学だと言う立派な青年に成長していた。
ある日その純也君が、家庭教師のカナ先生に、いつになく真顔でこんな相談をしてきた。
「実はカナ先生、僕、親の勧めで海外に語学留学することになったんです…」「それで、会えなくなる前に、どうしてもカナ先生に想いを伝えたくて…」と。
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