放課後――
誰よりも純粋で愛らしい少女、廣瀬りな。
今日も幼馴染の少年・蓮と穏やかな帰り道を歩いていた。
「今週末、映画行こっか?
」
ふたりでそんな話をしていた矢先、りなの言葉が続く。
「…でもね、姉のりおと約束してるんだよね」
その言葉に蓮の胸は一瞬きゅっと締め付けられる。
でも、その直後――
「おい、廣瀬!
」
突然、冷たい声がりなを呼び止めた。
声の主は教師・桐生白斗。
まるで空気ごと色を変えるようなその声に、りなの足は止まる。
戸惑いながらも言われるまま桐生と共に歩き出すりな。
その背中を、蓮はただ見送ることしかできなかった。
秘密の談話室の扉が閉ざされる瞬間、
甘い香りに意識を失い、桐生の罠にまんまとハマり
りなと蓮の淡い恋が、静かに崩れ去っていく――。
2026/02/26
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