gyss0966 シスターサイファー:救いの祈り
≪ヒロカワミズキのオリジナル看板娘「ジナンドロモーフ・シスターズ」シリーズ/since2011≫
〜あらすじ:2026年1月ノベル『淀ちゃん墓場の物語』〜…あるいは、2020年の麗しき看板娘連載すべて。
コン。
コン。
「えー、では。
2020年夏秋以来となる…地獄の閻魔による罪人審議を始める。
被告人、異論ないか?
」
「はい、赤久投どの。
」
異端の魔女ベルガモットは裁判にかけられ、流刑の宣言を言い渡されようとしていた。
「だれか、弁護人を立ててもいいんだよ?
本当に死ぬつもりじゃあるまいね?
」
「いえ。
私は、孤独なベルガモット卿。
ふふ、その通り名どおり、最期の時を選びたいのです。
」
「うーん、困ったな、アイン。
」
「赤(しゃく)、嫌な役やってるなぁ。
」「仕方ないです。
閻魔も女神の仕事のひとつですから」
「ふたりとも、お静かに。
ローズは聴取を記載せねばならないのです」
黒子とヴェルデッタは、書記官のブルーローズを邪魔するように傍聴席からささやきかける。
バン!
!
裁判所の扉が開き、ツヴァイが手を振りながら飛び込んできた。
「みつけました!
!
!
みつけましたよ、ベルガモットさん!
!
!
あなたのご友人です!
!
!
」
「ほら、いるじゃないか。
弁護人、名前は?
」
「私は、サイファー。
ヒーローの仕事をしています」
はぁ、とベルガモットはため息をついた。
「余計なことを」
アインとドライは、持ち込んだカバンから証拠物を提示する。
「ほら、これが、魔女ベルガモットがヒーローである証明書です。
」「淀の実家、花子の家に、『東京都立魔術アカデミー世田谷校』の入学証明書が残ってたんだ。
学校はもうないけど、歴史は残ってるよ」
「やめたまえ。
そんな昔のものを。
私にとって、結局は人殺しの隠れ蓑だったんだ」
「では、私との友情も?
」
ははは、と魔女は高笑いする。
「それこそ大ウソだ。
アセンションのたもと、スパイだっただけじゃないか。
BとC、ボスはAだよ、サイファー」
「Ascension…Belgamort…Cipher……なるほど。
」
ザワ、ザワ。
「静粛に、静粛に。
」赤久投は、ざわめく裁判所の法廷をなだめた。
「女神ウルトラマリィレインボー。
どうですか?
」
「うーん、たしかに、昔はそうだったけど。
でも、アセンションも、『淀ちゃん墓場』に居ついちゃったしねぇ。
彼女が支配していたアース5は、かわりにメイトガード・シスターズが入植者として、ファフニールと復興に励んでるわ。
つまりぃ。
マリィ、べつにいいんじゃないか、ってこと」
「だそうです」
「さすれば、何をもって、私の罪を認めてくださいますか?
私は、もう終わらせたい。
故郷なき放浪に、誰かが終止符を打ってほしい」
「では。
私が。
君の友として」
サイファーが毅然と壇上に立つと、ベルガモットは狼狽した。
「やめろ。
死にたいのは私だ。
お前が横取りするのか?
!
!
!
ふざけるな!
!
!
私の罪を返せ!
!
!
!
!
私は罰されたい!
!
!
!
!
!
」
「裁判長、私は魔女ベルガモットの友、信心深きシスター・サイファー。
彼女の、たったひとりの親友です」
「友であればこそ、最も近き友の罪を、かわりに受け止めると?
?
?
」
「はい。
」
魔力を失い老いたベルガモットに駆け寄ると、サイファーは自信の魔力をすべて彼女に移し替え、かわりに、ただの人間になった。
「お前……」「今まで、友ではなかったのですか?
では、これから真の友となりましょう。
これからもよろしくお願いします、ベルガモット。
」
最弱のヒーロー、シスター・サイファーは、そのキャリアの最後で、やっとひとりの人間を救うことができたのであった。
「終わったよ。
」
「行きましょう、師匠。
学校がなくなっても、あなたは私の師範であることを、忘れないでください。
」
ジェハナットは、ふたたび青肌に戻ったベルガモットを、サイファーとともに両肩で抱え、法廷を後にした。
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【商品仕様】
デジタル手描きイラスト集。
全編新作(SNS連載等なし)・オール描き下ろし・基本1枚・差分込み全15ページ。
【解像度】
[正方形] 3840x3840
収録:JPG形式。
(パッケージなど、一部定型外のイラストがある場合がございます。
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制作 ヒロカワミズキ
サークル名 スタジオ・ジナシスタ!
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(応援、励みになります)
(c)Mizuki Hirokawa / STUDIO GYNASISTA!
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2026/02/21
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