’文化祭前日、誰もいない教室で、幼なじみの優花がそっと言った。
「ねぇ…ちょっとだけ、見てくれる?
」
ふざけ半分で始めたコスプレ。
だけど、着替えて出てきた彼女は――いつもと違った。
「どう?
…お兄ちゃんみたいに何でも言えるって思ってたけど、今の顔…ちょっとズルいよ」
近づくたび、視線も、空気も変わっていく。
「冗談でも…こんな格好、見せるの、あなただけだよ?
」
――ずっと隣にいたはずの幼なじみが、ふと、手の届かない存在に思えた。
でも、今だけは、目を逸らせなかった。
2025/12/01
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