誰でも良かったわけじゃない。
最初から、ずっと――あの娘だけだった。
カーテン越しに笑う君も、公園で汗を拭う君も。
どこで、どうして、こんなに惹かれてしまったのか、もう思い出せない。
気づいてないんだろ?
俺のこと
それでもいい。
言葉なんて、もう必要ない。
君の手に触れられた、それだけで、今日も眠れる。
返されない視線も、応えてくれない仕草も、全部…愛しい。
この想いが叶わなくても――壊れたって、構わない。
……そう思ってた。
ずっと。
なのに、あの日。
君がふと立ち止まって、俺の名前を呼んだ。
「ねえ、最近…ずっとこっち見てたよね?
」
その瞬間、心の奥で何かが音を立てて崩れた。
気づいてくれた。
それだけで、世界が反転した。
もう、止まれない。
もう、戻れない。
君が‘俺’を見つけた瞬間から、これはもうただの恋じゃなくなった。
2025/04/26
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