「どうしたの?
お兄さん。
」
その日、旧校舎に足を踏み入れたのは、ほんの気まぐれだった。
帰省先の地元での、ほんのちょっとした望郷心。
かつてクラスメイトと遊んでいた、懐かしの学舎。
一緒に学んだ教室、一緒に励んだ運動場、そして、一緒に囁いた七不思議。
「へえ、お兄さん童?
?
さんなんだ。
…じゃあ、花子がお兄さんの?
?
貞、食べてあげるね。
」
そう耳元で嘯いて、旧校舎に棲む放課後の怪異は胸元をはだけさせる。
あるいは盗み見てしまった父親の雑誌、あるいは大人向けの深夜番組、あるいは初めて触
2024/04/19
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