養護教諭として入って来たのは、教え子だった保科癒子だった。
10年前、自分が言った言葉を糧にこの仕事を選んだと言う保科と、恋仲になるのに時間は掛からなかった。
プロポーズも難なく承諾してもらい、順調に進んでいた私たちだが、一つだけ懸念があった。
それは癒子が自分とのセックスに満足していないかもしれない、ということだ。
今は剣道部の生徒・逸人の相談に乗っているという話を聞いていたし、そっちに気を取られているのだろう、そう思っていた。
二人が保健室で獣のように交わるところを見るまでは──。
2021/07/16
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