兄貴は俺とよく似ていた。
顔が似ていたかどうかは自分ではよく分からない。
ただ、性格は似ていたと自覚している。
「これからどうすんだよ……兄貴のばーか」兄貴が死んだ。
交通事故だったらしい。
悠花…、 俺の幼なじみで、兄貴の嫁。
そして、好きだった女性。
作り笑いを見せる悠花。
「順平……帰って来てくれたんだね……ありがとう……」今日からしばらくの間、ここの従業員として働くことに。
その夜、 仏壇の間から光が漏れているのが見えた。
「…………ん?
」 片付けはもう終わったはずだけど……誰かいるのか?
気になった俺は、ゆっくりとふすまに手をかけた。
そこには、喪服姿のまま畳に横たわる悠花の姿があった。
彼女の周りには空のおちょこが転がっている。
どうやら酒に酔って眠ってしまったようだ。
寝ている悠花を抱き起こそうとするとなんだ?
寝惚けてるのか?
「ん〜……ねぇ、あなたぁ……私、寂しいの……ん……だからぁ……いつもみたいに……寂しさ紛らわしてぇ……、私を……抱いてぇ……」 気づいたら俺は、抱きつかれ押し倒されていた―。
2014/05/30
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